京都試作ネットに期待すること
村山
我々は今後プロジェクトの中核を形成していく予定です。もちろんすべての作業は弊社ではできません。細かい作業を分担していく受け皿が京都試作ネットだと考えています。京都試作ネットさんとは包括的な提携・協定ができればと考えています。 そうすることが、京都府が目指している「京都をiPSのメッカにする」というスローガンに合致すると考えます。「京都の誇るべき試作集団がiPS細胞の発展に寄与する」というビジョンを持っています。
海外進出に期待すること
村山
1つ2つの商品を海外へ持っていったところで売れないので、販売戦略を考える必要がある。その1つとして、先ほど言ったようなパッケージ戦略が考えられます。パッケージとして販売すれば取引金額も大きくなるためチャンスが広がるでしょう。戦略性を持って販路拡大に取り組まないと、特に中小企業が海外と取引するのは難しいと思います。
竹田
私たちは試作をサービスとしてとらえている。試作を通じて「京都のiPS」というブランドを支援することができればと考えています。
村山
iPSというシンボルのもと「iPS細胞を支える京都試作ネット」という状態になるのが理想です。マスコミに打ち出しやすいよう象徴的に打ち出すことで、うまくコラボレーションできればと考えています。研究者・ラボの効率化に寄与しているという実績があれば、海外展開での京都試作ネットの宣伝も容易になるでしょう。たとえば「このツールは京都試作ネットに頼めば3日で試作できる」という紹介ができれば、海外企業の目にとまる可能性も出てきます。iPSポータルと京都試作ネットとで大々的に共同セレモニーを開いて、プレスリリースを展開するのもよいアイデアだと思います。
竹田
京都試作ネットのメンバー企業は中小企業が多いので、iPSポータル様のようなネームバリューのある企業と「R&Dパートナーシップ契約」を結び、「iPS細胞関連技術を支えているのが京都試作ネット」というwin-winの関係になれたら、と思います。
村山
いろいろな障壁はありますが、努力をし、知恵を絞ってやっていきたいですね。