京都試作ネットの匠たち:
名高賢次 (株式会社名高精工所)
たゆまぬ経験の積み重ねが次代の技術を育む

切削加工のプロフェッショナル

中学を卒業して以来50年、切削加工の現場で働いてきました。今は取締役工場長として治具の製作や若手の教育に携わっています。昔は切削工程はもちろんのこと、切削に用いる刃物まで全て手作業で加工していましたが、35年前よりコンピューターを導入しました。今日では工程はある程度マニュアル化されていますが、経験がものをいう仕事ですので、難易度の高い加工については私の方に回ってくることが多いです。仕事をしていて楽しいと感じるのは、新しい仕事のプログラムを作っている時ですね。切削加工機に対して動作指示をプログラムで与えていく作業です。

経験に裏打ちされた加工技術

プログラムの手順はマニュアル化されているので、同じ手順なら教えればできるようになります。しかし製品や材料によってはやり方が変わってきますので、「この材質はどのくらいの回転や動きで削れば適切なのか」という知識を蓄える必要があります。図面を見て瞬間的に加工手順をイメージし、図面に忠実に加工できるようになるには経験が必要になります。全て機械任せにするのではなく、様子を見ながら刃物の微妙な力加減をを変えたりする必要があります。特に薄い材料だと外周が100πで、内周が98πといった具合になります。経験がないと削りだした部分を掴んだ際に千切れたり潰れたりしてしまいます。どんなに機械化されていても加工には人の手が必要です。

安全面への配慮

作業の安全面についてはかなり重視しています。私たちの職場は手より硬いものばかりを扱うので、何を触っても手を切ってしまう危険性が高いです。特に刃物を交換する時などはちょっと横着したり慌てたりすると怪我をしてしまいます。刃物に付着した削り屑はその都度除去するのですが、引っ付いてしまって取れにくくなっていることがあります。これを素手で取ろうとすると手が滑って切れてしまったりします。なので削り屑を取る際はラジオペンチなどの器具を用いるように指示し、危険な操作をしている社員には注意しています。

50年培った技術と経験を次世代へ

近年製品がより小型化、複雑化しており図面を見ただけでは解決できないこともあります。それでも長年の経験も活かしつつ新たな知識を取り入れ、経験を積み重ねています。見たものは何でも勉強になります。生涯勉強ですね。私個人の夢としては若い人が育ってくれることです。若い力を集結させて、会社全体として伸びていって欲しいですね。そして会社の目標である社長と専務の二人の思いに沿っていきたいです。そのためにも若手にはまだまだ教えることがありますね。昔から伝わる技術を自分の経験と合わせて次の代に回していきたいです。

設立1954年
代表取締役名高 俊郎
所在地〒611-0041 京都府宇治市槙島町中川原28
TEL0774-22-6784
FAX0774-22-6484
認証取得ISO9001(LRQA)
事業内容航空機器部品、自動車関連部品、油圧機器部品、 その他産業機器部品等の切削加工及び組立
WEBサイトhttp://www.nadaka.jp/