参画企業:
株式会社衣川製作所
多品種・小ロット・短納期に対応する少数先鋭の技術集団
加工分野では、高速M.C加工および焼き入れ鋼の切削・研削・微細加工・細穴加工・放電加工・型彫レーザー加工・ワイヤー放電加工を得意としています。また、アセンブリによる組立まで一貫した体制で(3次元データ付精密組立)御期待にそえる様努力しています。また試作開発部品なども承っております。
株式会社衣川製作所の会社概要
設立 | 1966年 |
代表取締役 | 衣川 賢 |
所在地 | 〒612-8436 京都市伏見区深草新門丈町106-4 |
TEL | 075-645-0213 |
FAX | 075-645-0241 |
認証取得 | ・KES2-0222 ・ISO13485 認証 ・第二種医療機器製造販売業許可 (許可番号:26B2X10031) ・医療機器製造業登録 (登録番号:26BZ200061) |
業務内容 | ・各産業向け精密部品の製作 ・治工具の設計及び製作 ・医療機器及び器具の開発、試作、製作 ・大学、研究機関等の試作開発 |
WEBサイト | http://www.kinugawa-fact.co.jp/ |
株式会社衣川製作所のオススメ試作
マイクロ鉗子
大学との共同開発により製作した、内視鏡手術で人体の組織の一部を切り取るときに使用する鉗子です。通常の鉗子よりも先端の径が小さいためマイクロ鉗子と呼んでいます。弊社は平成25年に第三種医療機器製造販売業許可を取得し、今まで以上に医療機器開発に注力しています。次世代型の鉗子として、もっと径が細いものや、お客様のニーズを取り入れた製品開発を進めています。
フレキシブル鉗子
内視鏡手術において一番ネックになるのが、器具の挿入角度です。真っ直ぐの器具では小回りが利かないため、柔軟に動く器具の開発が必要です。フレキシブル鉗子は湾曲した経路をスムースに進み、高い操作性としなやかな動きが特徴です。先端把持部の開き角度と把持力の強さを保持できる構造になっています。さら使いやすい製品づくりを目指し、現在進行形で工夫を凝らしています。
剣山型 0.1m/m角ピン
再生医療の現場などで、シャーレに角ピンを置き、電流により変動磁場を発生させ、さらに先端部の磁場をコントロールすることで細胞を活性化させることを目的として作られた試作研究品です。0.1mm角に169本の突起があります。ワイヤーカット加工という精密加工技術で作られています。
カプセル錠剤輸送パーツ
カプセル錠剤の製造ラインで使用される部品で、吸着→押出→移動をエアー圧で行います。カプセル錠剤は軟らかいので傷つかないよう、表面をきれいにする鏡面研磨、ラップ加工といった技術が使われています。個々の加工自体は他社でもできますが、マシニング、研磨、ワイヤーといった様々な加工方法を複合的に組み合わせるノウハウは弊社独自の技術です。
株式会社衣川製作所の一押しスタッフ
本間 裕一
医療機器分野の扉を開く
弊社は、平成25年9月に第三種医療機器製造販売業許可を取得しました。その際、資料作りなどを担当し、準備に奔走しました。医療機器製造販売ができるようになり、弊社の微細加工技術が世の中にもっと活かされるようになると思います。人体に影響を与えるものを製造するので、薬事法に定められた基準を上回るよう社員の教育を進めていきたいです。許可取得はまだスタートライン、これからが正念場です。
株式会社衣川製作所の自慢の設備
高速マシニング・センター(三菱重工 V1)
微細加工を得意とするマシニング・センターです。一般的な微細加工では100μ(ミクロン)の刃を使いますが、この機械では50μの非常に細い刃で加工します。細い刃は折れやすいため、主軸を高速回転させる必要があります。毎分20000回転の機械が主流ですが、弊社では40000回転する超高速仕様を採用しているため、他社にはない極小微細加工技術が実現できます。
ワイヤーカット(三菱電機 NA1200)
通常ワイヤーカットは線径100μのワイヤーを使いますが、弊社では50μを使っています。電気を通し、ワイヤーでしかできない複雑な形を作っていきます。たとえ弊社と同じ機械を持っていたとしても、同じ加工ができるわけではありません。長年培ってきた数々のノウハウ、技術、考え方があってこそできる機械の使い方があります。機械を使う人間の力が弊社の一番の強みです。
NC微細穴放電加工(マキノ EDFH1)
穴加工が難しいとされていた硬い材質への高精度穴ピッチ加工ができる機械です。微細穴加工を自動で行えるほか、形彫り放電加工にも対応しており、成形したい形状に加工することができます。小ロット向けなので、試作開発には力を発揮します。弊社は、他社から「本当にどうやって加工してるんですか?」と言われるような加工をやってきた実績があります。機械の能力プラスアルファの部分でお客様のご要望にお応えします。
レーザー溶接機(ビジョン VISION LW1 Ⅴ)
今まで実現できなかった100μという小さいパーツの溶接ができるレーザー溶接機です。弊社の一番の強みは、マシニング、ワイヤー放電、研磨、溶接などを複合的に組み合わせた加工ができることです。この機械は平成25年に導入した比較的新しい機械ですが、機械のスペックよりも人間のノウハウ、工法の技術が大事。いい道具をそろえて、それを使う人間の腕を磨き続けることが他社にはない当社独自の技術です。
株式会社衣川製作所の受賞・認定・メディア掲載歴
2018年12月 | 地域未来牽引企業選定 (経済産業省) |
2018年8月 | 第二種 医療機器製造販売業許可 取得 |
2014年2月 | 京都企業の挑戦 『微細加工技術を医療機器に』 (日刊工業新聞にて掲載) |
2013年9月 | 第三種 医療機器製造販売業許可・医療機器製造業許可証 取得 |
2012年3月 | 『ビジネスの種』 (KBSテレビにて放送:京BiZ) |
2012年2月 | 『京都・伏見をぶら歩き』 (関西テレビにて放映:よ~い、どん となりの人間国宝) |
2011年12月 | 挑む!加工現場 『微細加工が拓く、医療器具開発の最前線』 (日本物流新聞にて掲載) |
2011年11月 | 平成23年度 京都中小企業優良企業表彰 (京都府) |
2011年11月 | 『世界一』 (読売テレビにて放送:大阪ほんわかテレビ) |
2011年11月 | 躍進 京滋の中小企業 『微細加工で医療分野へ』 (京都新聞にて掲載) |
2011年11月 | 切削ドリームコンテスト 受賞作品発表 微細加工部門 『マイクロ鉗子』 (日刊工業新聞にて掲載) |
2011年11月 | 第8回 切削加工ドリームコンテスト 微細加工部門 金賞受賞 『マイクロ鉗子』 (森精機様主催) |
2011年10月 | 京都の中小企業 手術具へ応用探る 『米より小さいハサミ』 (京都新聞にて掲載) |
2011年10月 | 『ものづくり大国の底力を見よ!』 (テレビ朝日にて放送:キャスト) |
2009年11月 | 平成21年度 京都中小企業優良企業表彰 (京都府) |
2009年11月 | 第6回 切削加工ドリームコンテスト 微細加工部門 銅賞受賞 『寛政三美人』 『鋏』 (森精機様主催) |
2009年6月 | モノ作り元気企業100社に選定 (経済産業省) |
2008年11月 | 第5回 切削加工ドリームコンテスト 微細加工部門 銀賞受賞 『蟻』 (森精機様主催) |
2007年11月 | 第4回 切削加工ドリームコンテスト 微細加工部門 銅賞受賞 『籠の鳥』 (森精機様主催) |
2007年2月 | けいざいフォローアップ 『京の試作産業』 (京都新聞にて掲載) |
2006年4月 | KES ステップ2 取得 |
2005年11月 | 第2回 切削加工ドリームコンテスト 微細加工部門 技能賞受賞 『コガネムシ』 (森精機様主催) |