京都試作ネットの匠たち:
熊崎純一 (株式会社キョークロ)
可能性を最大限に考慮する姿勢で挑戦し続ける
表面処理の素晴らしさを知る
今年で入社10年目になります。表面処理の事は全く知らずに入社したのですが、研修期間中に先輩方に表面処理の素晴らしさを教えていただいたて、この業界で生きていくことを決意しました。現在は出来上がった製品の検査・品質管理とめっきや塗装の研究開発を、平行して行っています。キョークロでは24時間工場が稼働していますので、毎朝6時半過ぎには会社に着いて、大体8時半ぐらいまでは商品の検査・出荷に携わっています。ただ一番忙しいのは早朝で、それ以降は研究する時間に充てています。特に中心に行っている研究がめっきに関するもので、主に新規の商品の開発などを行っています。
日々スキルアップするために
技術向上のための努力日々試作を行う中で、ひとつでも多くのめっきや塗装の試作に対応できる技術を身に着けるために、めっきや塗装の勉強は日ごろから行っています。そのために、外部の勉強会や講習会などにも積極的に参加して技術力を上げることで、あらゆる試作に対応できるように努力しています。他には、京都府めっき工業組合の青年部の「鍍秀会」の運営も行っており、毎月関心のあるテーマや話題になっている事柄について外部から先生をお呼びして、30~40名規模での講習会を行っています。
自分の成長を実感する時
仕事を通じて、以前と比べて大きく成長していると感じます。あらゆる電話に対応したり、言葉ひとつとっても専門用語などを理解したりと、入社した当初にはできなかったことが今では難なくできるようになっている。そういう時には自身の成長を実感しますね。今やオファーが来た物に対しては何でも対応できる体制はもう整えているつもりですし、表面処理のことなら何でもお任せ下さいというようなつもりではやっています。
ものづくりとは、チャレンジである
多くの研究を通じて成功もして来た反面、たくさんの失敗もして来ましたが、学術的や科学的な根拠にとらわれず、何事もチャレンジして試験していくことがやっぱり成功への秘訣です。学術的にこう決まってるから出来ない」というのではなく、可能性を最大限に考慮する姿勢が大事だと思います。たとえば、現在当社の設備ではめっきを大型ラインで大量生産していますが、将来的にはもっと細かい部品や、小ロットでの処理など、あらゆる処理に対応できるようにしたいと考えています。大量生産する時代というのはいつか終わると思いますので、それまでに次の新たな一手を打てるように研究をこれからもしていきたいです。20年後、30年後には、さらにこの会社を発展させたいですね。
創業 | 1958年5月 |
代表取締役 | 寺田 理 |
所在地 | 〒607-8146 京都市山科区東野舞台町5-5 |
TEL | 075-592-5888 |
FAX | 075-592-0800 |
認証取得 | ISO14001 |
業務内容 | 各種金属部品の表面処理および技術サービス |
WEBサイト | https://www.kyochro.co.jp/ |