京都試作ネットの匠たち:
河原正人/公文洋一 (木下電子工業株式会社)
緻密さと正確さがもたらす卓越した配線技術
品質に妥協しない姿勢
河原 正人(以下、河原):レーザープリンターの基板や組込配線に入る小配線ユニットの製造を行っています。面白い物ですと麻雀の全自動卓の中身なども手掛けています。社内では工程管理から組立の実務、図面作成などを主に行っています。図面作成においてはお客様から頂いた指示書を具体的な作業図面に描き起こし、誰が作業しても同じものが作れるよう配慮しています。実務のうえでは不良を出さないということが一番のやり甲斐を感じます。品質が一番なので妥協しないということを日々行っています。
ミスの防止に最新の注意を払う
公文 洋一(以下、公文):制御盤の分野では駆動部のモーターや液晶加工の制御盤の組立から配線・現地での機体配線までを行っています。制御盤はオートメーションで製作できる性質のものではなく、全て手作業で製作しております。配線を間違うとショートを起こしたりしてしまいます。万一お客様に間違った物を納品してしまうと一大事なので、こうしたミスは絶対にあってはならないことです。とにかく間違いを起こさないのが一番大事です。配線後には必ずチェックを行うなどミスの防止には細心の注意を払っています。
配線の機能美
公文:配線であればどのようなものでもこなす自信があります。配線の精度と納品スピードは弊社の強みです。ただ配線を繋ぐだけでなく、美しく無駄がない設計をすることで追加改造といった拡張性の高い制御盤を実現しています。また流れに沿った配線を施すことでメンテナンス性も向上します。配線のことをご存知の方なら必ずやその機能美を感じて頂けることでしょう。「木下電子工業に依頼したら間違いのない製品ができる」というお客様から信頼されるものづくりをしていきたいですね。
「基板実装といえば木下電子工業」と言われるために
河原:弊社は基本的には設計から組込配線までひととおりできる会社です。基板実装という分野であれば木下電子工業の名前が最初に出るような形にしていきたいですね。「基板実装といえば木下電子工業」と言われるために技術の底上げは日々心掛けています。具体的には電子機器組立作業の国家試験を全社員に受験して頂き、その結果合格率6割と言われる中で全員が合格しています(1級4人/2級7人)。言葉の上でだけでなく事実に裏付けされた技術者集団だという確信があります。
設立 | 1976年6月 |
代表取締役 | 木下 富尋 |
所在地 | 〒617-0843 京都府長岡京市友岡3丁目10番15号 |
TEL | 075-951-1111 |
FAX | 075-952-0400 |
事業内容 | ・電子・電気制御の設計・開発(ハード・ソフト) ・製造(基板実装・組立配線) |
取扱実績 | ・ケーブルチェッカー ・プリペイドカードシステム ・電子メジャー他各種電子装置 ・各種OEM商品 |
WEBサイト | https://www.kinoshita-denshi.co.jp/ |