京都試作ネットの匠たち:
日高勝 (土肥板金工業株式会社)
板金加工であらゆる業界にチャレンジする
工業職の道を志して
2013年の4月で入社22年になりました。建築や機械、溶接などの製造業、工業関係の仕事に憧れて入社しました。高校を中退した直後は「手に職を付けた方がいい」との親の勧めもあり、調理師を2年ほどしていたのですが、自分の中で「違うな」という考えがありました。その後工業関係の会社を探していて行く中で、土肥板金に入社いたしました。現在の仕事は工場長として図面の展開から溶接、仕上げまでの工程に一通り携わっております。素材はアルミに限らず、ステンレス・鉄など一通りの素材を扱っております。
大小さまざまな加工を、どこよりも美しく
弊社の製品は主に建築業向けです。ただし大量生産されていない、オーダーメイドに近いものです。たとえばアルミサッシですと大手企業がすでに大量生産をしておりますが、弊社では規格外の寸法のサッシだったり、ステンレスなど別素材のサッシを製造するのです。お客様の注文は個人宅向けの別注品であったり、ビルの規格外部品など個人・法人を問わずさまざまです。また小さな部品から大きな物までいろんなサイズの加工をしております。製品の仕上がりを一番奇麗にする、というのがモットーであり、また弊社が評価されてきたポイントでもありますので注力していきたいですね。お客様が完成品を引き取りにきて、「ありがとう」と満足そうな顔をされた時は一番やりがいを感じます。
実地での社員教育
社員の教育についても、現場の作業の中で行います。弊社では一人ひとりが図面をもとに最初から最後の工程まで行うことができますので、自分の作業を進めながらも、経験の浅い人には作業の実例を見せるなどして指導をしております。仕事の性質上、感覚的な要素が多いので数をこなして覚えてもらうのが一番なのですが、自分がかつて失敗した箇所を一つひとつ示したり、なるべくわかりやすく教えるように気をつけています。
あらゆるジャンルに精通した会社へ
年々オーダーの内容は難しくなってきております。直近では宇宙開発関連で、薄さ0.3mmのアルミパネルを製作しました。手で持つだけで歪んでしまうような薄さでありながら、同時に高い平面度を実現しなければなりませんでした。これまでの常識が通用しない加工でしたので、最初はテストを繰り返し、製品に使う以上の材料を破棄しなければならない状況でしたが、現在ではある程度安定的に生産できるようになりました。試作を通じて、建築以外の分野での加工も増えてきておりますので、様々なジャンルに精通した会社にしたいですね。
創業 | 1950年 |
代表取締役 | 土肥 秀則 |
所在地 | 〒607-8232 京都府京都市山科区勧修寺福岡町320 |
TEL | 075-502-4611 |
FAX | 075-502-4613 |
事業内容 | ・ステンレス・アルミ加工 ・建築金物加工 ・機械金物加工 ・インテリア・什器製作 |
WEBサイト | https://dohi-bankin.com/
https://dohi-bankin.com/creation/ |