京都試作ネットの匠たち:
中村好史 (株式会社ニューネクスト)
職人の「ものづくり」を支えるプロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーの役割
現在は、プロジェクトマネージャー(PM)としてパートナー企業の管理などに携わっています。PMとは、装置や部品加工の案件をコーディネートする役割です。案件ごとにコストパフォーマンスや品質の良いパートナー企業を選定し、各企業に業務を振り分けています。
PMは職人さんのものづくりを支える非常にやり甲斐のある仕事です。1つの部品から大きな装置に加工されていく過程を間近で見られるというのは、子どもの成長を見ているような感覚です。職人でなくとも、ものづくりに携わりたいという方にとって、PMは良い職種だと感じています。
社内外の架け橋となるコミュニケーションを重視
PMの業務を進めるにあたっては、パートナー企業になるべく利益還元できるよう心がけています。職人さんを多く抱え、地道にコツコツ経営しているような業者様では利益が伴っていないことがあります。一方儲かっている企業は品質面などで妥協面を感じることが多いです。コスト競争がある中でも、本当に技術をもっているパートナー企業にも満足していただけるよう取り組んでいます。
チャレンジしてみて、実際にできたときには「生みの喜び」を感じます。みんなで知恵出し合い、集まったアイデアを形にすることができたときは嬉しいですね。PMといえばリーダー的な役割をイメージされますが、社内外の架け橋になるようにコミュニケーションを取るように心がけています。
本当のコストパフォーマンスとは
以前、かなり腕の立つ職人さんとお話する機会があったのですが、その方は非常に納期の短い難加工案件であっても、発注者の言い値で請け負っていました。時間さえかければできるような簡単な案件ならまだしも、その方にしかできないような高度な加工までも買い叩かれてしまうのは問題です。私が直接価格交渉の場に入ることはできませんが、職人さんに適正価格を意識してもらい、彼らの地位向上を目指すのもPMの仕事です。
「リーズナブル」といえば「安い」という風潮がありますが、買い手が満足する品質と価格との釣り合いが取れていることこそが、本当のコストパフォーマンスです。加工をされる企業にも喜んでもらって仕事してほしいという思いがあります。
開発試作というサービスを世の常識にしたい
弊社は開発試作に特化するのが会社の目標としています。日本における開発試作の市場はGDPの約3%ほどです。この大きな市場を狙っていきたいと考えています。電子機器メーカー・食品メーカー・化学薬品会社・伝統工芸など、装置試作開発が関わることのできる業界は多種多様です。
抱える案件は毎回異なるため、頭の回転の切り替えが大変ですし、日々勉強です。お客様とコミュニケーション取ることで、全員が喜んでもらえる、いい仕事したなと思えるのが理想です。
日々仕様が変わる開発試作をいかに素早く形に変えるかが勝負です。社内で1年掛かる開発を、3ヶ月~6か月で対応できるのが私たちの強みです。開発試作というサービスが世間の常識になっていくようにできればと思います。
設立 | 2014年2月 |
代表取締役 | 山崎 新次 |
所在地 | 〒601-8361 京都市南区吉祥院石原東之口21番地1 |
TEL | 075-606-1414 |
FAX | 075-606-1494 |
PM標準 | ISO21500 準拠 |
事業内容 | 製品・設備の開発試作受託サービス |
WEBサイト | https://newnext.co.jp/ |