アプリケーションに対する満足感
桑原
試作としては満足です。よくできたと思います。高齢者や認知機能が衰えた方が自立的に生活するには、日常生活の“キュー出し”がすごく大事です。“キュー出し”というのは、「いまから歯を磨いてください」とか「今から着替えてください」とか行動を喚起する言葉です。その細かい“キュー出し”をしてあげないと一日ボーっと終わってしまうことがある。
そこでタブレット端末を使って、グーグルカレンダーやYouTubeなどを組み合わせて、例えばある時間が来たらビデオメッセージで「おばあちゃんもうそろそろ着替えないとだめだよ」とか、メッセージをあらかじめ登録しておいたら、そのタブレット端末に流れてくる。それでもって自立した生活を送ってもらうという仕組みです。
もともと2003年頃に千葉労災病院と協力してパソコン版を作り、病院の外来患者さんに使用してもらったら、すごく効果があった。しかし、パソコン版なので扱いが難しい。パソコン自体のトラブルも多く大変だった。アンドロイドだったら比較的安定して動くし、しかも全部クラウドで管理できて、サーバーの中にコンテンツを置いておけるのでメンテナンスもすごく簡単です。そういう意味では、シンプルで、役に立つものができた。
※本記事は2013年8月時点の内容に基づいています。株式会社京装テクノロジは2013年12月に株式会社KYOSOテクノロジに社名変更しました。