次もKYOSOテクノロジに依頼中
桑原
いま別件で、車いす利用者のためのバリアフリーマップの開発試作をKYOSOテクノロジさんにお願いしようと思っています。車いす利用者にとって外出先でどこにトイレがあるかがものすごく重要な情報なんです。最近はWebでバリアフリートイレがある場所はわかる。問題なのは、調査です。誰が調査するのか、誰がメンテナンスするのか。
そこで、車いす利用者がそこに訪れれば、自動的にそのデータがWebに上がってくるシステムを作ろうとしています。
その中でキーとなる技術が、3次元計測です。車椅子にキネクトを積みます。キネクトで3次元計測ができますので、トイレの写真と3次元データが取れます。3次元データをいろんな方向から車椅子で移動しながら集めていきます。その情報をマージすると、3次元のトイレの空間ができる。それをWebにアップしてもらう。そんなインターフェイスができたら面白いなと。
KYOSOテクノロジさんには、トイレ情報をマージする技術を考えてもらおうと思って、学生に下準備してもらっています。下準備ができたら、KYOSOテクノロジさんにトイレの3次元モデルを作ってもらおうと思っているところです。
神田
社会の役に立てて素晴らしいです。
桑原
情報のメンテナンスが大変ですから、実際利用される方が入って使えたらそのトイレの情報が自動的に上がるようにすれば、それを見てまた別の人が利用できます。
神田
そういう、元の構想はどこから?
桑原
現場の声です。よく利用者、障害者の方とお話ししていると、不便に感じていることの話が出るんです。トイレの情報がこういう風に提供されてるとか、これ使いにくいですよねとか。医師に意見を聞くことも欠かせませんね。いろんなアイディアを持っていますから。
※本記事は2013年8月時点の内容に基づいています。株式会社京装テクノロジは2013年12月に株式会社KYOSOテクノロジに社名変更しました。